仮想通貨EOS(イオス)は、スマートコントラクトプラットフォームとして注目を集める仮想通貨です。
2023年9月には国内取引所のBitTradeで取り扱いが開始され、日本からも購入しやすくなりました。
この記事では、EOSの特徴や購入方法、将来性について詳しく解説します。これからEOSへの投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
仮想通貨EOS(イオス)とは
EOSは2017年にローンチされた分散型アプリケーション(dApps)開発のためのブロックチェーンプラットフォームです。開発者が使いやすいネットワークの実現を目指しており、様々な開発ツールを提供しています。
イーサリアムと同様にスマートコントラクトプラットフォームとして機能しますが、高速な取引処理速度と低コストな取引手数料が特徴です。
プロジェクトは著名なエンジニアであるダニエル・ラリマー氏と、ブロックチェーン事業に関わってきた起業家のブレンダン・ブルマー氏によって立ち上げられました。2017年のICOでは約4,400億円という過去最高額の資金調達に成功し、大きな注目を集めました。
現在はEOSネットワーク財団が中心となってプロジェクトを推進しており、dAppsプラットフォームとしての発展を目指しています。
EOSの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
通貨名 | EOS(イオス) |
時価総額 | 約930億円(2023年10月時点) |
発行枚数 | 約11億枚(上限なし) |
取扱取引所 | BitTrade、Bybit |
公式サイト | https://eosnetwork.com/ |
EOSはスマートコントラクトプラットフォームとしての機能を持ち、分散型アプリケーション(dApps)の開発基盤として利用されています。イーサリアムと同様の用途を持ちますが、処理速度や手数料面で独自の特徴を備えています。
発行枚数は当初10億枚とされていましたが、現在は発行上限が撤廃され、約11億枚が流通しています。時価総額は約930億円(2023年10月時点)で、仮想通貨市場で一定の存在感を示しています。
国内では2023年9月からBitTradeで取り扱いが開始され、日本の投資家も購入しやすい環境が整いつつあります。海外ではBybitなどの大手取引所で取引されています。
EOSの3つの特徴
EOSには主に3つの特徴があります。まず1つ目は高速な取引処理能力です。EOSは毎秒100万件のトランザクション処理(TPS)が可能とされており、これはビットコインの7TPS、イーサリアムの15TPSと比較して大幅に高速です。この処理能力により、大規模なdAppsの運用にも対応できます。
2つ目の特徴は取引手数料の削減システムです。EOSブロックチェーンでは、ユーザーが取引手数料を直接支払う必要がありません。代わりにEOSトークンをステーキング(預け入れ)することで、ネットワークリソースを確保し利用できる仕組みを採用しています。これにより、特にdApps開発者や頻繁に取引を行うユーザーのコスト負担を軽減しています。
3つ目はDPoS(Delegated Proof of Stake)というコンセンサスアルゴリズムの採用です。このシステムでは、トークン保有者の投票によってブロック生成者(ブロックプロデューサー)が選出されます。これにより、ビットコインのPoW(Proof of Work)で課題となっている電力消費の問題や、通常のPoS(Proof of Stake)での富の集中という課題の解決を図っています。
EOSの将来性と今後の展望
EOSの将来性を考える上で重要なのは、技術的な優位性と市場での競争力、そしてプロジェクトの発展性です。現在のブロックチェーン業界では、高速な処理能力と低コストな取引手数料が重要視されており、この点でEOSは強みを持っています。
一方で、イーサリアムやソラナなど競合となるブロックチェーンプラットフォームも技術革新を続けており、EOSの優位性を維持できるかが今後の課題となっています。
以下では、価格推移のデータと市場動向、そして現在直面している課題と今後の展望について詳しく解説していきます。
EOSの価格推移と市場動向
時期 | 価格 | 主な出来事 |
---|---|---|
2018年4月(最高値) | 約2,080円 | ICO完了後の期待感から高騰 |
2021年5月 | 約1,220円 | 暗号資産市場全体の上昇 |
2023年10月 | 約84円 | BitTrade上場 |
EOSの価格は2018年のICO完了後に最高値を記録しましたが、その後は大きく下落しています。2021年には仮想通貨市場全体の上昇相場の中で一時的な回復を見せましたが、再び下落傾向となっています。
現在の価格水準はICO時の価格を下回る状態が続いていますが、2023年にはBitTradeへの上場や開発の進展など、いくつかのポジティブな動きも見られています。特に日本での取引開始により、新たな投資家層の参入が期待されています。
AIによる価格予想では、2025年までに1.77~1.96ドル(約260~290円)まで回復する可能性が示唆されていますが、これはあくまでも参考値として捉える必要があります。
EOSの課題と今後の展望
EOSが直面している最大の課題は、分散性とガバナンスに関する問題です。現在のEOSネットワークは約20のノードで運営されており、これはビットコインの約16,800ノード、イーサリアムの約7,200ノードと比較すると極めて少ない数字です。
また、DeFi(分散型金融)市場でのシェアも0.1%程度にとどまっており、イーサリアムやBNBチェーンなど主要なプラットフォームと比べると存在感が小さいのが現状です。これは開発者やプロジェクトの参加を促進する上で課題となっています。
一方で、今後の展望として期待される点も複数あります。2023年4月には80億円規模の資金調達に成功し、プラットフォームの機能強化や開発者エコシステムの拡大に向けた取り組みが進められています。
EOSの今後の重点施策
- イーサリアム仮想マシン(EVM)の導入によるイーサリアムとの互換性強化
- 開発者向けツールの拡充と技術サポートの強化
- DeFiプロジェクトの誘致と支援プログラムの実施
EOSが買える仮想通貨取引所
EOSを購入するには、国内取引所のBitTradeか海外取引所のBybitを利用するのが一般的です。それぞれの取引所には特徴があり、取引目的や経験に応じて選択することをお勧めします。
BitTradeは日本の金融庁に登録された取引所で、日本円での直接取引が可能です。取引画面は日本語対応で、初心者にも扱いやすい設計となっています。また、国内取引所なので、取引に関する法的な安心感があります。
一方、Bybitは世界最大級の取引所の一つで、豊富な取引ペアと高い流動性が特徴です。ただし、日本円での直接取引はできないため、いったん国内取引所でビットコインを購入してから送金する必要があります。
取引所選びのポイント
- 日本円での取引を重視する場合はBitTrade
- 取引手数料の安さを重視する場合はBybit
- レバレッジ取引を行いたい場合はBybit
国内取引所での購入方法
BitTradeでは、日本円で直接EOSを購入できるのが大きな特徴です。取引方法には「販売所」と「取引所」の2種類があり、初心者の方は手軽な販売所取引から始めることをお勧めします。
取引方式 | 特徴 | おすすめの利用者 |
---|---|---|
販売所取引 | ・取引所が価格を提示 ・すぐに取引完了 ・手数料がやや高め |
初心者、少額取引の方 |
取引所取引 | ・ユーザー同士で売買 ・価格が変動する ・手数料が安め |
経験者、大口取引の方 |
BitTradeでの取引には本人確認書類の提出が必要ですが、スマートフォンで撮影した画像をアップロードするだけで完了します。通常、審査は数日以内に終わり、取引を開始できます。
また、入金方法も豊富で、銀行振込やクイック入金に対応しています。クイック入金を利用すれば、最短数分で取引を開始することが可能です。

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海外取引所での購入方法
Bybitでは、USDTやビットコインとのペアでEOSを取引できます。取引手数料は国内取引所と比べて安価で、レバレッジ取引にも対応しているのが特徴です。
ただし、日本円での直接取引ができないため、以下のような手順が必要になります。
Bybitは日本語サポートも充実しており、取引に関する疑問点があれば、チャットで問い合わせることができます。また、スマートフォンアプリも提供されており、モバイルでの取引も快適に行えます。
EOSの具体的な買い方を解説
ここでは、国内取引所のBitTradeでEOSを購入する具体的な手順を解説します。BitTradeは日本円での直接取引が可能で、分かりやすい取引画面が特徴です。
BitTradeでの取引は、本人確認が完了すれば最短で即日開始できます。初心者の方でも安心して取引できるよう、インターフェースが工夫されています。
また、スマートフォンアプリも提供されており、いつでもどこでも取引が可能です。以下で具体的な手順を説明していきます。
コインチェックでの口座開設手順
BitTradeでの口座開設は、以下の手順で進めていきます。最短5分程度で申し込みが完了し、その後の本人確認を経て取引が開始できます。
BitTrade口座開設の流れ
公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録します。登録したメールアドレス宛に確認コードが送信されます。
氏名、生年月日、住所などの基本情報を入力します。投資に関する質問にも回答が必要です。
運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をスマートフォンで撮影し、アップロードします。
審査が完了すると、取引が開始できます。通常2〜3営業日程度で完了します。
本人確認書類の提出時には、以下の点に注意が必要です。書類の不備があると、審査に時間がかかる可能性があります。
本人確認書類の注意点
- 書類の四隅が写真に収まっていること
- 文字が鮮明に読み取れること
- 有効期限が切れていないこと
Bybitでの口座開設手順
Bybitでの取引を考えている場合は、まずコインチェックなどの国内取引所での口座開設が必要です。これは、日本円からビットコインへの両替が必要なためです。
Bybit自体の口座開設は比較的シンプルで、メールアドレスと基本情報の登録だけで完了します。ただし、セキュリティ強化のため、二段階認証の設定が推奨されています。
また、日本からのアクセスの場合は、取引の安全性を高めるため、追加で本人確認書類の提出を求められる場合があります。これは国際的な資金洗浄対策の一環として実施されています。
EOSを購入する具体的な手順
BitTradeでEOSを購入する具体的な手順を説明します。購入方法は「販売所」と「取引所」の2種類がありますが、ここでは初心者向けの販売所での購入手順を解説します。
取引に使用する日本円を入金します。クイック入金なら即時反映されます。手数料無料の銀行もあります。
取引画面でEOSを選択します。現在の価格と24時間の値動きが表示されます。
購入する金額または数量を入力します。最小2円から取引可能です。
注文内容を確認し、「購入する」ボタンをクリックして取引を確定させます。
EOSに関するよくある質問
EOSに関してよく寄せられる質問について、簡潔に回答します。投資判断の参考にしてください。
Q. EOSはイーサリアムの代替となり得るか?
A. EOSは処理速度と手数料面で優位性を持ちますが、現時点ではイーサリアムの開発者エコシステムやネットワークの規模には及びません。ただし、EVMの導入により互換性が向上し、補完的な役割を果たす可能性があります。
Q. 投資リスクはどの程度か?
A. 価格変動リスクが高く、過去に大きな下落を経験しています。また、プロジェクトの発展性や競合との競争力にも不確実性があります。投資は余裕資金の範囲内で行うことが推奨されます。
Q. 日本での規制対応は大丈夫か?
A. BitTradeでの取り扱い開始により、日本の規制に準拠した形で取引が可能になっています。ただし、海外取引所での取引については、各自で規制への適合性を確認する必要があります。
EOSまとめ:投資判断のポイントと今後の注目点
EOSは高速な処理能力と低コストな取引手数料を特徴とする仮想通貨で、2023年9月からBitTradeで日本での取引が可能になりました。この記事の内容を踏まえ、投資を検討する際のポイントを整理します。
購入方法については、国内取引所のBitTradeを利用するのが最も簡単です。日本円で直接取引ができ、初心者にも扱いやすい取引画面が特徴です。より本格的な取引を行いたい場合は、Bybitなどの海外取引所も選択肢となります。
将来性については、技術的な優位性を持つ一方で、イーサリアムなど競合との競争も激しくなっています。投資判断の際は以下の点に注意が必要です。
投資判断のチェックポイント
- 価格変動が大きいため、分散投資を心がける
- 長期保有を前提に、余裕資金での投資を検討
- 開発状況や市場動向を定期的にチェック
なお、この記事の情報は2025年2月時点のものです。仮想通貨市場は急速に変化するため、最新の情報は各取引所の公式サイトで確認することをお勧めします。
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